タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

そこまで考えて、ふと思った。


オルマさんはどうして、探索隊に同行したんだろうか?


ずっと引っ掛かってはいたんだ。


本当の忠義を果たす、とかなんとか、耳触りのよい理由を聞いて何となく納得しちゃったけど。


『オルマ自らが志願してくれたのです』


オルマさん自らが、隊への同行を願い出た?


あんなに大切な姫を、いわば敵陣にたったひとりで残してまで?


・・・いや、待て。そもそも・・・


『敵国に渡るのを嫌がる侍女たちの中で、オルマだけが望んで付いてきてくれました』


姫の言葉。


『オルマも、あの女も一緒に戻って来たのかと聞いている』


セルディオ王子の言葉。


おかしい。なにかが・・・おかしい。

なにかが引っ掛かる。


侍女たちの中でただ一人、このカメリア王国へ渡ることを望んだ。


アザレア姫に竜神王の目の存在を教え、ひと芝居打たせた。


結果、探索隊が派遣されることになり・・・隊への同行を自ら願い出た。


そういえば、地竜に目を返そうとした時、今すぐ国へ戻るように主張したのも、彼女だ。


考えが、徐々に一本に纏まっていく。そして、ひとつの仮定に行き着く。


これってひょっとして・・・


オルマさんは最初から、それが目的だったんじゃないだろうか?