タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

ボーっとしているあたしに、オジサンは懸命に訴えた。


ああ、そうか。地竜の目が無くなったのね?


そうか。ふうん、それは大変・・・。


・・・・・・・・・・・・。


「・・・え?」


「だから、地竜の目が無くなっちまったんだって!」


「・・・・・・・・・・・・」


「目玉の穴に、さり気なーく突っ込んで返そうと思ったら・・・無くなってるんだぁよ!」


手足をバタバタ振り回し、興奮しきっているオジサン。


その様子を眺めているうちに、あたしの意識の糸が少しずつ修復されていく。


ええと、返そうと思ったら・・・無い?


無い? え??

・・・・・・それって・・・


「それって竜神王の目が無くなったってこと!?」


「だからさっきからそう言ってるだぁよ!」


「なんで!?」


目玉が無いなんて大変じゃないの!


今度また地竜が暴れ出したら、どうするのよ!?


オジサンたちノームが保管してたんじゃなかったの!?


「地竜が騒ぎを起こす直前までは、確かにあったんだぁよ!」


「ちゃんと探したの!? 棚の裏とか敷物の下とか、赤ん坊の誤飲とか!」


「保管室に、人間の匂いが残ってたんだぁ!」


人間の匂いが?