タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

肩を震わし、わあわあと泣き喚くあたしの頭の中に繰り返す。


『ミアンは我らの仲間である』


何度も何度も、あたしにそう言ってくれた。


その言葉を聞くたびに、心は痛み、そして癒されもした。


あたしの境遇に涙してくれた。


あたしを認めてくれた。守ってくれた。受け入れてくれた。


あのお人好しな笑顔は・・・


もう、いない。


ブランを失い。

タヌキの一族を失い。

おタヌキ王を失った。


この喪失感。絶望的な虚無感。


何度、報いを受ければいいんだろう。


何度失えばいいんだろう。


耐えられない。もう・・・もう、あたしこれ以上は・・・!



「・・・ちゃ、ぁ・・・ん」


ふと、自分の泣き声に混じってなにか聞こえた気がした。


空耳だろうか?


「・・・ちゃあーーん!」


あたしはピクリと反応した。

空耳じゃない。この声は、確かに・・・


「ねえちゃん! 探したぞぉ!」

「ノームのオジサン?」