タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

その輪の中で、非力なあたしが言える唯一の言葉。


この王に対して、間違いのない、あたしの中の揺るぎない真実。


涙で湿った黄金を強く強く抱きしめ、それを告げる。


「あたし・・・おタヌキ王が大好き・・・」

「わたしもである。我が友、ミアンよ」


このうえない、優しい声。


そして・・・・・・


残酷な、言葉。



「さぁ・・・さようなら・・・ミアン」



あぁ・・・・・・。


天を仰ぎ、声も無く涙を流すあたしの手から、スルリと離れる感触。


命の温もり。あなたの存在。


手放したくない! この手から、放したくはない!


・・・・・・歯を食いしばり・・・


手を、強く握りしめ、あたしは無言で立ち上がった。


「さようなら」など・・・


あたしにはとても言えなくて。