タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

でもあたしがみんなの仲間じゃないことは、事実。


おタヌキ王が命をかけて、あたしを守る理由はどこにも無いんだよ。


「ミアンよ、わたしは王である」


「だから、知ってるよ・・・」


「王たるわたしには、分かるのである」


おタヌキ王が優しく微笑んだ。


「ミアンがタヌキを裏切っていたことは、事実かもしれぬ。だがそれは、真実ではないと」


「・・・・・・・・・・・・!」


「ミアンの真実は、ミアンの中にある。わたしはそれを知っているのである」


おタヌキ王は、涙で汚れたあたしの顔をじっと見上げている。


あたしは涙を拭くのも忘れて、その顔を見返した。


『事実かもしれない。でも、真実ではない』


それはあたしが、スエルツ王子に言った言葉と同じ。


あの時の自分の気持ち。


そして、おタヌキ王の言葉。


それらがあたしの胸を大きく包み込んだ。


「わたしの真実は、わたしの中にある。わたしの中でミアンは・・・」


「・・・・・・・・・・・・」


「まぎれもなく、仲間であるよ」