タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

そして短剣を放り投げ、壁に駆け寄る。


剣じゃだめだ! まだるっこしい!


ええと、もっと破壊力のあるやつ、破壊力破壊力・・・!


伐採用の、ゴツイ斧を見つけて手に取った。


壁から外した途端に重さで落っことしそうになる。


地面に引きずるようにして、必死におタヌキ王の場所まで運んだ。


お、重い! かなり重い! 


頭上に持ち上げようとして、フラついて転びそうになった。


振り上げるのは無理だから、腰のあたりまで持ち上げて打ちつける。


――ギィン・・・!


さっきよりも重い金属音。


でも上から思い切り振り下ろせないから、威力が足りない。


これじゃ何時間かかるか分からない!


まごまごしてたら、バカだんなが来ちゃうのに!


「もういい。もう、いいのである」

「良くないよ! なに言ってるの!」


取り乱しているあたしに対して、おタヌキ王は不思議なほど冷静だった。


「ミアンよ、わたしは王である。王とは、仲間を守るものである」


「知ってるよそんなこと!」