タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

「違う。ミアンは・・・仲間じゃなかったんだ」


・・・泣き続けるあたしの涙と、息と、胸が詰まった。


ヒィッと息が漏れ、顔がクシャクシャに歪む。


「うえぇ、えぇぇーーー・・・」


ドォッと涙があふれて、ひぃひぃ苦しいほどにしゃくり上げた。


熱い涙が、冷えた頬をボタボタ伝い落ちる。


でも受け入れなければならない。


この傷を、痛みを、受け入れなければならない。


あたしは、自分で自分を、そう仕向けてしまったのだから。


「う・・・うぅ・・・」


「皆、行こう。何とかして生き延びる方法を考えよう」


「ううぅ・・・うぅーー・・・」


「ミアン・・・」


タヌキの姿のブランが、呻くように泣き続けるあたしを振り返りもせず、告げた。



「さようなら・・・。ミアン」



ザッと全身を衝撃が貫く。


気が遠くなりそうになって、足がよろけた。


頭が真っ白になって、なにも考えられない。


ブランの言葉だけが、あたしの全てを支配している。


『さようなら』


この、言葉が・・・


こんなにもこんなにも、死ぬほどに恐ろしい意味を持っているなんて・・・。


あたしは、今、身をもって知ってしまった・・・。