タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

「やめるわけには、いかないだろうが!」


ブランがヒラヒラと宙を舞い、何度も体当たりで攻撃を仕掛けている。


でも竜の体にはなんのダメージも感じられない。


「よせって! 地竜の体はこの世で一番硬ぇんだぞお! ムダだぁ!」


「そんなこと知ってる!」


「知ってんなら、よせー! おめえの体の方が、イカれっちまうぞー!」


――ズウゥゥーーーン!


イラついた地竜が、一歩、足踏みをした。


「うわあぁぁーーーっ!?」


あたしたちの体が飛び跳ね、地面に勢いよく尻もちをつく。


――ズウン! ズウン!


繰り返される足踏みに、あたしたちの体は小石のように翻弄される。


ついに洞窟の壁がガラガラと崩れ始めた。


大きな岩がドサドサ上から落ちて、砕けていく。


周りのノームたちが悲鳴をあげて逃げ回った。


地竜の怒りは大地の怒り。


怒りの感情そのものを鎮まらせなければ、いずれは大地に甚大な悪影響が出るだろう。


このまま放置はできない。でも、どうやって鎮まらせるの!?


「オジサン! 竜神王の目を出して! 地竜に返そう!」


「だめだぁ! 仕返しとばかりに、おらたちノームが全滅させられっちまう!」


「事情を話せば分かってくれるよきっと!」


「そんなん、無理だぁ!」


「なんでよ!?」