タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

「そしてさらに、なんと今度は・・・!」


「ま、まだなんかやったのアイツは!?」


「床の大穴を見つけた途端に、ボンッという破裂音と共に・・・」


「と、共に・・・?」


「白タヌキが、白モモンガに変身したのでございますよ! 『ミアン! いま行く! 』と叫びながら!」


あぁ・・・ブラン・・・・・・。


あたしはクラッと目まいがした。


「ミアン! スエルツ! オルマ!」


目まいと冷や汗に襲われるあたしの耳に、しっかりとブランの叫び声が届く。


「オレが来たからには、もう大丈夫だ安心しろー!」


できねーよ!!!


心の中で激しくツッこんだ。


どうやってこれで安心すんのよ!? これをあたしに、どうフォローしろと?


頼むからもうこれ以上、ボロを出さな・・・!


「この地竜め! オレの大事な嫁に手を出すなー!」


ああぁぁぁ・・・・・・。


ひらひら飛んでるブランの姿を、スエルツ王子とオルマさんが無言で見つめている。


その視線があたしに向かって移動した。


「・・・彼、ひょっとして・・・・・・シーロッタ・ヌゥーキー男爵?」

「・・・・・・・・・・・・」


あたしはガックリと地面にヒザをつき、力無くうなづいた・・・。