今日は土曜日で、大ちゃんがきて、みんなで飲んでいる。
あたしはウーロン茶なんだが。
「愛も飲みたいのにずるいよーー」
「一口もダメ。でも妊娠終わったらいっぱい飲んでいいよ」
頭をよしよししてくれる。
ずるいよね。これで機嫌が直るのがわかってるんだもん。
「愛ちゃんと槙杜って顔の感じ似てるよね」
「そうかぁ?」
「そうなの?」
二人して顔を見合わせる。
あ、いい事思いついちゃった!!
「ねぇねぇ、槙ちゃん。」
甘えた声で話しかけてみる。
「何だよ。絶対悪い事考えてるな」
「うん!!ねぇ、愛と同じメイクしてみようよ!?」
「いいねぇ!!」
大ちゃんは大賛成。
槙ちゃんは最初は嫌がってたけど、じゃんけんで負けてメイクをする事になった。
「目、ちゃんと開けててね」
ビューラーを他人にやるのって難しい。
マスカラをつけてつまつげをつけていく。
チークにグロス。
「できたっ!!鏡見てみてよ」
「わああ!!まじ似てる!!」
大ちゃん。
「まじ?俺恥ずかしいんだけど」
「ねぇねぇ、写真撮っておこうよ!」
確かに似ていた。
二人してヤンキーみたいな顔して写真を撮った。
その時の写真達は今でも残っている。

