それからは腫れ物に触るようにみんなが
気を遣っていてくれたのがわかる。
「愛。体調どう?」
「大丈夫だよ」
あたしは母乳を止める薬を飲んでいた。
あげる相手もいないのに、堅くはれて熱を待つ胸。
痛くて痛くて、でもあげる相手がいない事に涙がでてくる。
もうあたしの蓮はいないのだ...
また涙が出てくる。
「愛、泣きたかったら俺がいるから」
槙ちゃんは優しい。
それすら悲しい。
いっそ、辛くあたってくれたらまだどんなに楽なのに...
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