その心配は見事に的中し、
第4ラウンドはボクシングだった。
念じれば通じる。
もしくは、頭で思った事は体も反応する。
心と体は繋がっているだ。
有名なのが、癌細胞を破壊しているイメージを持って下さいとの事だ。
ナチュラルキラー細胞がそれだけで活性化する訳はないが、
少しは動くかも知れない。
まぁ、二流のNk細胞の使い方だろう。
だが、Nk細胞も怪我には無力だ。
止血するのは、アドレナリンという脳内ホルモンで、
清酸カリと同等の強い毒だ。
これは危機的状況の時や、
怒った状況や、不安になった時に出る。
だが、アドレナリンを分解すると活性酸素が出る。
怒ると、癌になりやすいし、
血圧は一気に20も上がる。
怒ると人間関係も悪化するし、
夫婦喧嘩も程々にと言う事だ。
体を動かせば、アドレナリンは分解されやすい。
仲直りのアレや、ボクシングのサンドバックを殴るのもお勧めだが、
最もお勧めなのが、歩く事だ。
歩く事には何の弊害もない。
足は強くなるし、エンドルフィンも分泌されやすい。
自然を眺めて歩くのは更にお勧めである。
結局、ボクシングはお勧めしないと言う事だ。
「脇を閉めて! ぶっ刺すように打つ! こうよ! こう!」
どこかの漫画じゃあるまいし、
医者にボクシングは必要ないのでは?
怪我をした人間を癒す存在が、
人を傷つける訓練をしてどうする?
私はこのラウンドは完敗だった。
スパーリングは結局無しで済んだが。


