まこちゃんが椅子を引いたんだとわかるまでそう時間はかからなかった。 いきなりのことで前のめりになってしまったけど。 「あ、いきなりごめんねはるちゃん。でもこんな昼間の教室で、甘ったるい雰囲気作られても困るのよね」 「……君の言ってることが心底理解不能だよ。どうして僕たちの邪魔をするんだい?」 「はあっ!?そっちがいきなり割り込んできたんでしょーが! 大体あんたみたいなむっつりもさ男がはるちゃんの彼氏だなんてあたし認めてないから!」