ここは教室であって 泣いてはいけない場所。 なのに泣いてしまった私。 誰か助けてよ――――――……。 「――なんて嘘だっつーの。」 え――――…… 私のすぐ後ろから聞こえた声。 それは、どこか甘く、どこか強さを感じる声だった。 「凌君………?」 すっと私の涙を拭いてくれた凌君。 「泣くなよ、バカ―――――……」 唇に柔らかい感触。 凌君の顔がもの凄く、どアップで目の前にあった。 私と凌君は――― 甘い甘いキスを交わした。