28番は、窓側の一番後ろの席。 誰もが、その席に座りたがっていた。 その番号を引くなんて、ちぃちゃんは強運の持ち主だ。 「次、咲都、くじ引け!」 「はっ、はい!!」 ドクンドクン………… お願い、神様!! 良い席にして!!! 私はくじを引いた。 「出た番号は…………?」 誰かが、そう言った。 「27番………………!!」 ちぃちゃんの、前の席………!!!