愛すと殺すと

◇◇◇


教室に入るという行為は、学生なら毎日毎日繰り返される行為である。

群れに入る前は、やはり少なからず緊張するものだ。



二秒くらいで、息をすってリセットを完了した。

ガラ、と足を踏み入れようと、



「陽〜!死なないでね?」

「はいはい。いいから…ほら、チャイムなるぞ?」

「うむむむ…陽が真面目ぶってる」

「真面目ぶってるって…実際真面目だし、へへ」

「千晶を前にしたら真面目じゃなくなるくせに…この変態!」

「誤解をうむ前に教室入れ」


…あぁ…目にはいってしまう。

ぷい、と目をそらし、また教室へ。



「…あ」


「ちっ…」


いた。


どうやら腕の骨を折られたらしい浅間が、罰の悪そうな顔をした。


こっちもおんなじ顔に仕返してやる。


「みぃー!」

化粧の匂いに顔をしかめたくなりながら、笑って出迎えた。


「おはよう」

「おっはよー!」