「美澤のビッチな理由みっつめは、
愛されてるって思いたかったんだよ」
真っ直ぐで、尊くて、悲しい願い。
「…愛してやれよ、朱祢」
「ん、もちろん」
「布留ってやつとおんなじように、彼女の全部をな」
「もう愛してるさ」
救いたいもの
治してやりたいもの
この世は思ったより愛で満ちてるって、教えてやりたいもの。
「幸せになれ、頼むから。
皆が皆、なんて無理だけど、
お前は苦労した分、必ず愛されるから。
だから頼むから、拒絶しないでくれ――」
月夜に向かって。
星に願いをかける、なんてがらじゃないけど。



