愛すと殺すと


『美澤お前…』

『わかってよ、ねぇ…』


トイレにて。

床に女の子座りをしながら泣き崩れる彼女は、こう言った。




『私、愛されたいんだよ…』




もう何て言ったらいいかわからなかった。


『……辛いの、痛いのっ…

陽紀くんが、あの菅原千晶ってやつに暖かい目を向けていてっ…愛して、て、…うらやま、しくてぇ……』


でもなんかすき。
そう言った彼女の目は、確か物凄く寂しそうじゃなかったか。

愛を語る目ではなく、愛を諦めてる目だったとしたら。



『せんせぇ…が陽紀く、愛してるの、わかったの』


『え?』


『あの目ぇみて、私この目が欲しいんだって思ったの

愛されたいの、想って欲しいの……』