愛すと殺すと


「…じゃあ親に連絡とか」


む。
親に連絡されるのは、なんだか嫌だ。

少し顔をしかめると、それだけでわかったのか目線をずらした。


「あー……じゃあどーする?来るか?」

「何をですか?」


「うちに」


思わず反らした視線を先生に向ける。


「別にみぃん家でもかまわねーけど」

「いや…あの、なんで一緒にいようとするんですか?」


意味がわからない。

だって、用がないんだ。

今事件は解決したし、被害者の私がいいと言ったから親を呼ぶ必要はない。

だったら、それで終わりじゃないか。


「えぇ〜うちにぃ?
嫌だぁー、アカネたんとのスィートマイホームに他人を入れるのぉ?」

「うっせーぞこの脳内筋肉」

「ありがとうございまぁああすっ」


私のかわりに嫌な顔をしてくれた彼を、なれた手つきで葬る。(ちなみにグーだったのを私はみた)


「あ、紹介遅れた。
コイツ私のガチ旦那。山本黒庵っちゅーんだ。
脳内きんに君でS鬼畜だけど根はいいやつだから、たぶん」

「たぶんっ!?」

悲しそうに吠えた黒庵さん。

「あっ…と、私は生徒の美澤華恵です」