◇◇◇
そして、その日の夜だった。
神社の前で浅間に呼び出されたのは。
はぁ、と白い息が闇にとろけてく。
寒くて寒くて仕方ない。
はいてしまった息を取り戻すために空気を吸うけど、鼻がツンと傷んだ。
「さっむ…」
今日は本当は八城を誘って浅間を断ろうとしたんだけど、八城に断られてしまった。
あぁ、余計にイラつく。
パタパタとやってきたのを確認。うむお洒落。
「あ、美澤!待った?」
「…いえ、待ってませんよ」
「そっか。あ、私服可愛いね」
あははと軽く笑う浅間。
世辞にいちいち付き合うほど初じゃない。
「…今日は、どうしたんですか?」
さっさと本題に入ろうよ。
「単刀直入でいいの?」
…雰囲気が告白ではない。
なんだろう?
ちょっと心臓がなった気がする。
「美澤さ、処女じゃないでしょ」
いきなりなんてことを聞くんだ。
「だから、私は処女ですってぇ…」
Hなんて興味ない、清純な私だ。
「八城って人、知ってる?」



