「っ」
来た、かもしれない。
ペタペタと足音が廊下にひび、ペタペタ?
上履きでは出せない音に緊張を覚え、ゆっくりと顔をあげる。
目についたのは白衣だった。
短めのハイウエストスカートに、胸元を無駄に開けたブラウス。
薄いストッキングがエロすぎる。
そして、顔と名前が一致した。
「…なーんだ、先生か」
山本朱祢。
たしか陽紀くんのお気に入り。
「つまんないのぉー、『どーした?』なんて聞くから、陽紀くんだと思ったのに…」
つい、落胆を口に出してしまう。
なんか泣き真似がめんどくさくなった。
すると、山本先生の顔が陽紀に反応した。
「おい…陽紀ってまさか」
やけに切羽詰まった声。
もしかしたら想像以上に深い仲なのかも。
これは、使えるかもしれない。



