遥陽が言ってたことは、本当なのか? その答えを、聞かせてくれ。 お前の口から、直接。 「……わ、私は――」 目にうっすらと涙を浮かべている新川。 カーテンをギュッと握り締め、頬をピンクに染めて、恥ずかしさを乗り越え、俺に伝えようとしている。 愛しい。 守ってやりたい。 あいつを見ると、どうしてもいつも思ってしまうんだ。 こんな状況でも、どうしても。 「最初は…遥陽のことが好きだと思ってた。 でも違ったの! 本当に心から大好きだったのは、矢崎だったの!!」