我ながら探偵みたいだな。


 ユマになれるかしら?(ふふ)



「・・・」



 校長は机の引き出しから、1通の手紙を取り出し、私の方へ向けた。



 読め、ということと捉えよう。



 私はそっと、封を開いた。



 ・・・中身は英語だ。



 運よく私は最近英語を中心に勉強している。


 スラスラとではないが、読めるまでに私の英語力は成長していた。



【ユウト

 久しぶりだな。
 この間美夏と
 会っていたらしいな。
 椎葉から聞いた。
 お前も成長したようだ。

 お前と別れ、塞ぎこんでいた
 美夏もお前と出会い、変わった。
 あのままの美夏なら、舞原は
 おしまいだったからな。

 美夏に頼まれた。
 お前も一緒に
 住みたいんだと。

 高広に聞いたが、
 お前は成績が良い。
 その頭脳を
 活かせる研究所を
 見つけた。
 お前の話をしたら、
 是非来てほしいと
 言っていた。

 ユウト、
 アメリカに来ないか?】