俺が今日という日を、どれだけ首を長くして待ちわびていたか、お前らにわかってるのか?

 麒麟かろくろ首になりそうだ。

 テントを組み終え、すぐにバーベキューの準備。山の澄んだ空気、青い空。サイコーのシチュエーションだ。

「肉をしっかり食わないとな」

 俺は焼けた肉を掴み、次々と口に頬張る。

「創、肉を食いすぎだぜ」

「山は体力いるだろ。肉をしっかり食わないとな。礼奈も食べろ」

「はーい」

 二人で「「あーん」」して、食べさせ合う。

「エロッ」

 肉を食って、どこがエロなんだ。
 誰に何と言われても、俺達にはカンケ―ない。

「あとで屋内プールに行こう」

「うん、行く行く」

「礼奈、まさかスクール水着じゃないよね?」

「まさか、今年はビキニだよ。うふふ」

「ビキニ!? うひゃひゃ」

 呆れ顔の敏樹や良介を無視して、俺達は二人の世界だ。

 腹いっぱい肉を詰め込み、これでパワーは蓄えた。礼奈の水着姿を想像し、俺の鼻の下はズドーンと伸びる。

 屋内プールで待っていると、女子が水着姿で現れた。美貴ちゃんは大人系の黒のビキニ。妃乃ちゃんは黒にゴールドのラメが入ったセクシー系。

 礼奈は……。
 可愛いピンク色のビキニだ。

 スカートのヒラヒラが花びらみたいで、超可愛い。

 また成長したのかな。
 身長は低く痩せ型なのに、美貴ちゃんや妃乃ちゃんに負けず劣らずの豊満なバスト。

 可愛いデザインのビキニなのに、仰け反るくらいセクシーだ。