妖精と精霊と人間と

 「そうですね。理由も知らないままに降り回されたのでは、皆さん困ってしまいますものね。
 まず、私が皆さんを呼んだ理由をお知らせします。それは遠く西の彼方、紅く燃えあがる太陽の沈むふもと、漆黒の森の事なんです。その森で、最近不穏な動きが有りました。ノース様、デーモンキングは知っていらっしゃいますよね?彼が、またこの世界を侵略しようとし始めたのです。たくさんの配下を引き連れて・・・。一度死んだにもかかわらず生き血を求めてさまよう・バンパイア、人間の死体を掘り出して腐肉をそそる・グール、生前の罪あるいは非業の最後をとげこの世をさまよう・ゴースト、恐ろしげな犬の姿をした死に神犬・グリム、緑の長い髪と牙にカッと開いた口を持つ水魔・グリンデロー、灰色の髪に血走った瞳と突き出た歯並びの赤帽鬼・レッドキャップ、死者をいたみ嘆き狂う・バンシー、毒を吐く大型の蛇・バジリスク、赤みがかった毛深い胴体はライオンで顔は人間・マンティコア、腕をいっぱいに伸ばし身体中が包帯で覆われたミイラ・マミー、牢獄で死ぬに死に切れず骸骨となった・スケルトン、溺れ死んだ少女が更なる犠牲者を呼ぶ・ルサールカ・・・。