〈sid. Ryuki 〉

――――……

「――……キ」


誰かが俺を呼んでいる。


「……キ君ってば、起きてよっ!」


――バシッ


「……っ゙!!」


頬に強烈な痛みにより勢い良く起き上がった。


「やっと起きたよ」


フレイムが呆れたかのようにハァと息を付いた。


痛む頬をさすりながら辺りを見回す。


「……」


どうやら俺は最後まで寝ていたらしい。


ロイドとニーナは(確か…)ウェンディとアクアと話していて、


ナルシストをうずくまっていてアースに背中をさすられていた。


「ここは、どこなんだ?」


目の前にいるフレイムに聞いくと、「魔法書の中」と言い、


「あたしらが住んでいるところよ。 数千年前からね……」


立ち上がり背を向けると羽がついていた。