......この街には多すぎる。





美姫と過ごした時間が、場所が。


外に出れば美姫と過ごした場所ばかりで嫌でも思い出してしまう。



思い出すも何も忘れることなんて
できないと思うけれど





ねぇ、美姫。

もし、もしも私がピアノをやっていなかったら。

私達は親友になれた?








こんな馬鹿なこと考える自分に
イライラしながらも考えてしまう





やっぱり、この街にいちゃいけない



それからは
出席日数も試験で免除してもらい
無事、中学を卒業することができた




高校はわざと
中学から離れたとこを選んだ





.......美姫にもう二度と
あわないために


一からやり直そうと思った

ピアノはもうひかない。






いや、もう弾けないから.......