今日は陸の用事に付き合っていた。 華やかな表通りを少し抜けると、その店はある。 『タトゥースタジオ』 何度か陸に連れられて来たことはあった。 それでもこの独特の雰囲気に、私はまだ慣れないでいた。 一人では中に入ると事など、たぶんできないかもしれない。 決して恐いだとか、偏見からではない。 どこか場違いなような気がしてしまうのだ。 私のような小娘には敷居が高い。 そんな緊張感がそこにはあった。