「ねえ…刺青入れる時って、痛かった?」 私の指は、陸の鎖骨あたりをさ迷っている。 「すっごい痛かった。」 「そっか…。いっぱい我慢したんだね」 月明かりに照らされた陸の顔を見つめる。 「なな、知ってる? 刺青入れるのも、ピアスの穴開けるのも、自傷行為と同じなんだって」 陸は、私の耳にかかった髪を書き上げると、唐突にそんな事を言った。