出来るだけ自然に。 私はツールから立ち上がると、ゆっくりと出口に向かって歩き出した。 何故そうしたのかはわからない。 ただ衝動的に。 何かに掻き立てられるように。 私は彼を追わずにはいられなかったのだ。 重たいドアを押し開け外に出る。 ほんの数分前。 もしかしたら、まだ数秒前だったかもしれない。 確かに目の前で外に出て行った背中を捜した。 比較的大きな一本道。 街灯に照らされ、店内よりずっと明るく感じる。 それなのに、彼の姿はもうそこには無かった。