「そうなんだ。陸の両親、きっと凄く素敵な人なんだろうなって思うよ。 誠二さんもね、そう言ってたんだ」 陸は私の言葉に少し驚いたような顔をした。 「あいつ、そんな事言ったんだ」 「うん。それで、いつ発つの?」 「次の日曜日に発つ予定」 「えっ?! 次の日曜日って…今日はもう木曜日だよ。あと3日後には出発って事?」 「ごめん。ななちゃんには、なかなか話し出せなくって…本当ごめん」 旅に出ると言う告白よりも。 3日後には出発するという事の方がずっと私を動揺させた。