キスで結ぶ赤い糸



でも、そういう態度になってしまうのは仕方ないと思う。


だって、二人は“養護教諭”と“生徒”という許されない関係だから。


バレれば愛華ちゃんは職を失うことになるだろうし、響も退学になるかもしれない。


だから絶対にバレないように努力しているんだと思う。




そんな二人に、私は“ある方法”を使って協力している。


それが“恋人契約”


簡単に言えば、私は二人の関係を“カモフラージュ”する為に響と付き合っている。


それと、響の女避けの為。


何故、そこまでしなければいけないのか。


理由は簡単。

響がモテすぎるから。


私からすれば俺様ヘタレ野郎にしか見えない響だけど、同じ学校の女子生徒から見ればかなり男前の部類に入るらしく、豊南高校のミスターに二年連続選ばれている超モテモテ男。


当然女子たちはそんなモテ男を放っておく訳がなく、付き合う前は毎日蟻のように女子たちが群がっている。



愛華ちゃんと付き合う前は気にもしていなかった響だけど、付き合ってからはそれがどうしても嫌だったみたいで。


群がってくる女子たちを振り払っては毎日のように私に愚痴っていた。


だから私が助け舟を出したんだ。


“恋人契約”という助け舟を。