「──ずっと、華恋ちゃんのことだけ好きだって、誓うよ」 お返しとでも言うように囁かれた言葉は、心に伝わるよりも先に薄いマスクを隔て、口腔内に消えていった。 「………っ」 マスク越しに伝わる誉くんの吐息。 離れては触れ、離れては触れ。 何度も何度も繰り返されるマスク越しのキスに、二人して酔いしれる。 「誉く……」 熱くて熱くて蕩けそうで。 「……す、き……」 もう、離れたくないと思った。