キスで結ぶ赤い糸



「華恋ちゃんの気持ちがなかったら、赴任先が華恋ちゃんの学校で喜んでたよ。近い所で見守っていられる。繋がりが出来る。これからも一緒にいられる。

だけど、華恋ちゃんの気持ちを知っていたから素直に喜べなかった。華恋ちゃんの夢の為に“教師”と“生徒”より深い関係になってはいけない。そう思ったから」

「誉くん……」

「……だけど、無理だった」



無理……だった?



「自分でそう決めたのに、自分から華恋ちゃんを突き放したのに、それなのに華恋ちゃんの事が気になって仕方なかった」

「……っ、それって……」



私と、同じ……?



「三年生の教室の前を通るたび華恋ちゃんの姿を探して、響くんと一緒にいるのを見るたびどうしようもなく胸が痛んだ」



……うそ。



「俺も華恋ちゃんのことが頭から離れなかったんだ。だから、さっきの華恋ちゃんの言葉が胸に響いた。華恋ちゃんも同じ気持ちでいてくれたんだって」

「……誉く……」



どうしよう。そんな風に思ってくれてたなんて嬉しすぎる。