キスで結ぶ赤い糸



こんな熱情を心に抱えているのはきっと私だけ。


誉くんは、私を“生徒”としてしか見ていない。



最初は、それでも良いと思ってた。



誉くんの傍にいられるなら、

“生徒”でも、

“妹”でも良いって、

そう思ってた。



でも、今はもうそうは思えない。


だって、もうすぐ離れてしまうから。


誉くんと一緒にいられなくなってしまうから。

“先生”と“生徒”の関係ですら無くなってしまうから。




誉くんが“先生”辞めてしまったら、私はどんな理由で誉くんに逢いに行けば良いのだろう。


元生徒として?

それとも妹として?

妹がお兄ちゃんに会いの行く感覚で会いに行く?



そんなの、嫌だ。



私は元生徒じゃなく、

妹じゃなく、

一人の“女”として誉くんに会いに行きたい。



───誉くんの、彼女になりたい。



そう心の中で強く願った時、私は誉くんに自分の想いを告げる決心をした。