「思ってるよ」
「………え?」
「華恋ちゃんのこと、ちゃんと女の子だって思ってる」
「じゃあ、」
「でも、駄目なんだ」
「……なんで?なんで駄目なの!?」
「華恋ちゃん、」
「響は愛華ちゃんと、……保健室の先生と付き合ってるんだよ!?」
「………っ」
「だったら私たちだって──」
「華恋ちゃん!!」
再び縋り付いた私の両肩を、誉くんの大きな手が包み込む。
こんな時でも触れられて嬉しいと思うなんて、私は馬鹿だとしか言いようがない。
黙り込んだ誉くんを見上げれば、まっすぐに私だけを捉えている茶褐色の瞳と目が合って。
「……俺には、出来ない」
誉くんの意志が固いこと悟った。


