本庄 誉(ホンジョウ ホマレ)


彼は地元の有名大学に通う大学4年生で、二年前から私の家庭教師をしてくれている。



誉くんと知り合ったキッカケは、誉くんのお母さんとウチのママだった。


ママ達は高校の同級生で。

二年前、誉くん一家が近所に引っ越してきた時、偶然スーパーで再会したらしい。


二十数年ぶりの再会で会話に花咲いたらしい二人は、互いの家族のことで盛り上がり、その時、子供の話題になった。


誉くんの通っている大学が私の志望校だと知ったママは、冗談交じりに家庭教師の話を持ちかけた。


それを聞いた誉くんのお母さんはその冗談を本気で受け取り、その場で誉くんに電話したらしい。


誉くんのお母さんは半ば強引に誉くんから了承を得て、家庭教師してくれることが決定。



はじめ、その話を聞いた時は誉くんに申し訳ないことをしたと思ったけれど、誉くんの通う大学にどうしても行きたかった私は申し分けないと思いながらも家庭教師をお願いした。


まさか、その家庭教師の先生に会った瞬間一目惚れするとは思ってもいなかったけど。