この66回、自殺をして一瞬で1日を終わらせることはあっても、死なない程度に自分を傷付けることは無かったため、今、こうやって心配だとか放っておけないだとかで話し掛けて来たことに驚きが隠せない。
それは、同時に“彼女と一緒に傷の手当てを受けに保健室に行く”と、“断って血塗れた左手首をそのままにする”という2択が生まれてきたわけでもあるのだが……。
なるほど。やっぱり、新しい行動を起こすと見たこともないその後へと展開し、どういう結末で終わるのかが……何通りにも枝分かれをして分岐していくわけだ。
さて。今回はどちらを選んでみようか?一緒に保健室に行くか、はたまた無視をしてそのままにしておくか……。
んー。でも、保健室に行ったら、それは傷の手当てをするということで……。血塗れの左手首を見せびらかしたその時の反応を、見ることが出来なくなっちゃうかぁ。
じゃあ、日陰乃さんには悪いけど、無視をして左手首はそのままにしておこう。
「いい。僕のことは放っておいて」
しかし、日陰乃さんはおもむろに僕の左手首を手にとった。
「よくないよ!大袈裟だって思うかもしれないけど、化膿しちゃったら、最悪……手首を切断しなくちゃいけないかもしれないんだよ?」
はぁ?
それは、同時に“彼女と一緒に傷の手当てを受けに保健室に行く”と、“断って血塗れた左手首をそのままにする”という2択が生まれてきたわけでもあるのだが……。
なるほど。やっぱり、新しい行動を起こすと見たこともないその後へと展開し、どういう結末で終わるのかが……何通りにも枝分かれをして分岐していくわけだ。
さて。今回はどちらを選んでみようか?一緒に保健室に行くか、はたまた無視をしてそのままにしておくか……。
んー。でも、保健室に行ったら、それは傷の手当てをするということで……。血塗れの左手首を見せびらかしたその時の反応を、見ることが出来なくなっちゃうかぁ。
じゃあ、日陰乃さんには悪いけど、無視をして左手首はそのままにしておこう。
「いい。僕のことは放っておいて」
しかし、日陰乃さんはおもむろに僕の左手首を手にとった。
「よくないよ!大袈裟だって思うかもしれないけど、化膿しちゃったら、最悪……手首を切断しなくちゃいけないかもしれないんだよ?」
はぁ?



