「ったく、なんで愛海まで泣くんだよ?意味わかんねぇ」 乾いた声は、輝から発せられたもの。 やっぱりそうだ、ここで私の涙は間違ってる。 でも、どうしよう。 そう思えば思うほど涙が止まらない。 何が悪かったんだろ? どこから、この予定が崩れたんだっけ? 泣き声と嗚咽しか聞こえない空間に私と輝、それから美結ちゃんがいる。 本当なら、もう車に乗ってどこかに行ってるはずだった…。 もう、とことんダメだな私。