ギャップ彼女 1

すると、


「あほ。お前は悪くない」



眉をさげ困った表情を浮かべながら、クシャリと頭を撫でてきた蓮。



『私が悪いの!!」

「俺だ」

『あ~た~し!!』

「頑固者」

『蓮だって~』





お互い、一歩も譲らない感じのやりとりがおかしくなり笑えてきた。







『蓮!!ありがとう!助けてくれて本当にうれしかった!!』



本当だよ。
私なんかの為に女の子に怒ってくれて…。





私がそう言えば、蓮は目を細め小さく笑い、またクシャリと頭をなでた。




「痛いか?」




左頬にそっと触れた蓮。




『大丈夫だよ』

「そうか」



蓮の視線が私の足に向かう。




「足…結構血がでてるな。」



あ…本当だ。




見るとさっきよりも、血が垂れていて…
どうりでジンジンすると思った。