ギャップ彼女 1



「何、黙ってるんだよ!!」



そういってまた手を振り上げようとしたので、思わずギュっと目を閉じ、歯をくいしばりその衝撃を待った。



しかし、




『……?』







あれ…
衝撃が…来ない?




「お前ら、いい加減にしろ」



唸る様な低い声が耳に届いた。
この声は…


















『……れ…ん…?』



目を開け視界に入ったのは、ミホの腕を掴み睨んでいる蓮の姿で



『ど…う…して?』




どうしてこんな所にいるの?
こんな目立たないところに…





ミホとクルクル女は真っ青になって固まっている。