ギャップ彼女 1

しかし、



『う…』




痛い!!
痛いったら!?



ってか怖い、怖い!その顔やめて!
は、般若がここにいる!?



睨みつけた私と目があったミホは、恐ろしい形相になり、座り込んだ私の髪を引っ張って私を立たせようとしてきた





「あんたのその態度、本気でムカツクんだけど。」

『た、立つから…は、放してっ!』

「ふん」



やっと髪を離してくれたのだが、本当に痛かった…おかげで、私の髪はボサボサ。





ミホの手には、何本も絡みついた私の髪の毛達があって、ミホは、その手を不快そうにパンパンと払っていた。




バラバラと下に落ちていく髪の毛達。




最低!ハゲたらどうすんのよ!?




私は縛った髪を解き、ミホを見据えた。かなりイライラしたが、必死に心を落ち着かせた



「…な…あんた…」




私を見るなり、驚きの表情をするミホ。



「…い、今すぐに生徒会辞めなさいよ!」

『何回も言いますが、私生徒会やめません。』






バッチーン



痛い。
左頬に広がるジンジンとした痛さ。



あろうことか、また叩いてきたミホで…




何なの!?この暴力女!!野蛮人!!
睨みをきかすものの動じないミホ。



「やめるって言うまで叩いてやるから!!」




え……勘弁してよ。