「リン、リク、おはよう。」 『おはよう。お弁当ここに置いておくね?』 「リン。いつもありがとうね」 起きてきた母に、私がそう言うと、母は申し訳なさそうに笑みをこぼした。 『いいって~昨日も遅かったんでしょ?もうちょっと寝てればいいのに…。』 すぐに無理をする母。そんな母を、私はほっとけない。 『それに、家事は結構好きだよ』 それは本当だ。 特に料理は。おいしいって言われると、嬉しくなちゃうんだ。