ギャップ彼女 1

* * *


ピーピッピー

カーテンからこぼれる陽の光に目が覚める。目覚まし時計を見ると6時。



ヤバッ、ちょっと寝坊した。
急いで起きてお弁当と朝食を作り始める



遅くまで働いている母の為に、朝は私が料理をするようにしている。と言っても簡単なものだけどね。




お弁当も、もちろん自分で作る。
ついでに母の分も。時間がないから昨日の残りのから揚げも入れちゃうけどね。


アハハ~。




6時30分に、急いでリクを起こす。




『リク、おはよう。起きて?』

「……お…はよ…う…」




リクは朝が苦手だ。
毎朝の事だが、ボーッとしている。



『リク、遅れちゃうよ?』

「…………う……ん………」




とにかく動きが鈍いんだ。





「…いた……だきま…す」

『リク、箸がバラバラだよ?』

「…あ………まいっか…」




リクは、本当マイペースだなぁ。
ま、それでも弟が可愛くて仕方が無い。