ギャップ彼女 1

すると、


「リ、リン?」



私を見た伊吹が、急に慌ててオロオロし出したのだ。

かなり焦ってる様子が分かる。急に、どうしたんだろうか…



『ん?』



首を傾げていれば、伊吹は私に近づいてきた。


「泣いてる。」そう言って私のメガネを取り、流れていた涙を指で拭ってくれた。



…え…私、泣いていたの?
気づかなかった。



でも、恥ずかしい!!
人前で泣くなんて… そう思って思わず、顔を隠し座り込んだ。




するとーー…




え…




一瞬で、伊吹の温かい腕に包み込まれていたのだ。伊吹は、私を抱きしめたまま口を開いた




「リンは大切な仲間だ。俺だけじゃなく、悠斗も蓮も隼人も翔も、みんなそう思ってる。」




仲間? 大切?
本当に、そう思ってる…?
私、信じていいの?





信じる?
本当に、信じれるの?