ギャップ彼女 1




『あ、ごめん!年上だった?』

「リンちゃん、最高!」

「チビだから目立たねぇってよ!」

「隼人も蓮も五月蝿い!」



私は1年と間違われた事に怒っているのかと思ったので謝ったのだが、なぜか隼人と一之瀬先輩に爆笑されたんだ。




「俺、リンと同じクラスだよ。リンと出席番号も近いのに…」

『……え?』




ま、まさかの同じクラス!!もう1か月以上たつのに私ったら…




「どうせ…俺なんか…」



伊吹くん、ちょっと拗ねちゃってます。




『伊吹、ごめんね…』




本当に申し訳ない。
クラスの子の顔や名前とか全く覚えていないんだ。別に記憶力は、いいほうだと思う。



ただ、必要なもの以外覚えないだけで…



『でも私、伊吹が同じクラスで心強いな!これからよろしくね?』

「…おぅ!」




笑顔に戻った伊吹に、ホッと胸を撫で下ろしたんだ。