ギャップ彼女 1

神崎先輩がオレンジくんに視線を向け口を開いた。





「まずは自己紹介だな。俺たちは、もうやったから、伊吹お前からやれ。」


「……おぅ。」


「俺は、会計の佐野伊吹(さの いぶき)だっ。」




甘い笑顔だ。かわいい系だね。



「リンって呼んでいい?俺のことも伊吹ってよんでね?」




私がコクリと頷けば、満足そうに極上スマイルをくれた。




か、かわいい…
あまりの可愛さに笑みがこぼれた




「初めて笑った顔見た~!リンって笑うと可愛いじゃん!!」

『…そ、そんな事ないよ…』






いやいや伊吹のが断然可愛いですから…
男の子に可愛いって言うのも失礼だけどさ、本当に可愛いんだもん。



女の私でさえ、こんな可愛くできないよ…



それよりも、伊吹は年上?それとも同じ学年?
でも年上には見えない気が…



『伊吹って1年生?』



同じ学年だといいな…なんて思って問いかけた瞬間、伊吹はホッペを膨らませた。