でも、一体どこに座ればいいのだろうか…?
室内の右側にはテーブルがあり、その周りにはL字型のソファと2人がけのソファがある。
神崎先輩が座っている左側スペースには、机が並んでいて
なんだか会社みたいだ。
そんな事をぼんやりと思っていると
「リンちゃ~ん」
私を呼ぶ声が耳に届き、彼に視線を向けた。
悠斗の机の横に置いてある椅子に座りながら笑顔で手をヒラヒラ振っているのは隼人で、私も手を振り返してみる。
「僕の膝の上に座りなよ」
そんな隼人の言葉はスルーだ。
「チッ」
「…って悠斗痛い!蹴るなよ」
…とにかくどこかに座らないと
一之瀬先輩はドカッと2人がけのソファに座って携帯を弄っていて
オレンジ色のヘアーの可愛らしい男の子がL字型のソファの端に座り、ニコニコとこちらを見ている
悠斗とは違う並べられた机の上で、パソコンをしたままチラリと視線を向けたのは茶髪の彼。
……ここは、芸能事務所ですか?
オレンジくんと、茶髪くんもまたイケメンだったんだ。
とりあえず私は、オレンジくんの座るL字型ソファの端にちょこんと座った。

