ギャップ彼女 1

~隼人 side~



リンちゃんと目が合った瞬間、俺は思わず吹き出してしまったんだ。



だって、さっきまでの説教していた勢いはすっかり消え、リンちゃんの目は狼狽の表情を浮かべていたから…。



申し訳なさそうに上目遣いで見る彼女。いやいや、その態度煽ってんの?




それじゃ、可愛いだけだから。
メガネをはずした彼女の上目遣いは、もはや最強だと思う。





それにしても俺の事見破られたのには驚いた。




何もかも予想外だ。






ましては、ウザイって…
女の子にこんな事言われるの初めてだ。




今までの女の子は、俺が好きって言えば頬を赤く染めて嬉しそうにしていた。





なのにこの子は、喜ぶどころか心底イヤそうに顔をしかめたんだ。



しかも、説教しやがるし。



それに最初から、反応はおかしかった。
普通の子だったら喜んで俺たちのいる生徒会に入るだろう。




写真もまさか使う事になるとは、思ってもみなかったんだ。