「……。」
さっきから目の前の隼人は無言だ。
沈黙が痛い…。
何だか気まずくて、顔を上げられないでいる。
視線は依然と足元のまま。
ってか私、初対面の先輩に対してものすごく失礼な事を言ったのでは?
怒ってるよね…
うざいって言っちゃった
しかも、なぜか説教しちゃったし。
よくよく考えれば、人の事とやかく言えるほど、私は出来た人間ではない。
隼人は、私なんかよりずっと人に愛されているだろう(人気投票で上位になるぐらいだから)。
それなのに、友達すらいない私なんかがでしゃばってしまった。もしかして、受け流せば良かったのかもしれない。
どうしよう…
後悔ばかりがおしよせてくる。
よしっ!謝ろう
『あの「ぶはっ」』
言い過ぎましたごめんなさいと言おうと、顔を上げ隼人と目がパチリと合えば、いきなり吹き出したのだ。

